食べる人への思いやりがある盛り付け
- vivitara
- 2018年2月2日
- 読了時間: 4分
私は料理することが嫌い。
盛り付けすることが嫌い。嫌いって言うか、苦手。
料理教室のトレーナーに、レッスンの内容として次をお願いしました。
和食なら、最初に、私が「鰺のたたき」を作るから、それを見て指導とお手本を示して欲しい
洋食なら、盛り付けを基本から教えて欲しい
すると、和食のトレーナーに「鰺のたたき」を指導してもらった後、それを使って洋食のトレーナーに盛り付けの基本を教えてもらうという、和洋両方のトレーナーに教えてもらうという贅沢なレッスンをしてもらいました(生徒は私一人)。
鰺の使って、三枚おろしの復習を含め魚のおろし方を指導してもらった後、和食のトレーナーが盛り付けてくれた鰺のたたきがこれ。

お店で食べると、おろした後の頭と骨がこんな風に飾りになっているのを見ますよね。
でも、これは基本の三枚おろしではなく、頭が骨にくっついている。
これは、難しいので、基本の三枚おろしが上手にできるようになってから、次のステップでマスターします。
そこで、

言われなければ、前の写真と同じだと思うでしょ。
胡瓜と爪楊枝を使って、頭を安定させるやり方を覚えました。
これなら、基本の三枚おろしでもバッチリ。
そして、これを洋食のトレーナーが盛り付けるとこうなりますって、写真を撮り忘れました。

動画しかとっていなかったので、静止画から写真にしたため、ボケボケで綺麗な盛り付けに見えないかもしれませんが。。。
盛り付けの基本を、高さ→余白→彩り→ソースの使い方という順で示してもらいました。
「100均に行けば売ってるけどね、でも、セルクルが無くてもこれで代用できるよ」とトレーナーが取り出したるは、クリアファイルとセロテープ

高さも大きさも自由に調節できるので、いいアイデアですね。
そして
食材を器にする。。。という例で、レタス。

大根のつまで、レタスを安定させ、先ほど横に添えていたトマトは、小さく切って鰺の上に。
ところが、盛り付け出来上がった見本を見て、私は感心しているのに、盛り付けた本人(トレーナー)は浮かない顔。
「どうして、浮かない顔をしているのですか?」
と、尋ねると、
「どうやって、食べるんだろうと、思うから」
「えっつ?」言っている意味がよくわからない私は、聞き返しました。
「この盛り付けでは、レタスも一緒に食べづらい。
レタスを器にしたまま、一緒に食べて欲しいなら、一口サイズにして 小分けすれば食べやすいはず」
と、トレーナー。
「ああ、たしかに、鰺だけ食べてレタスが残る」
この後、私が試食する際に、器にしたレタスに手を添えたら、
「ほらね、手を添えるってことは食べづらいってことなんですよ。こういうところも改善点」
このトレーナーは、私に
「盛り付けに、これが正解!というのは無いから、盛り付けの写真をみたら、良い点と改善点を5つずつくらい考える癖をつけると、盛り付けが上手になるよ」
と 最初にアドバイスしてくれていました。
今回は、食材を器にする例を私に見せるための盛り付けであって、自信作ではない。
トレーナーからすると この盛り付けの改善点は、食べにくさだったようです。
資料として用意してくださった写真に対して、改善点を訪ねたところ、このトレーナーは常に、食べやすさを意識しているんだなということが分かりました。
「食べやすさ」というと表現が陳腐なんですが、
「例えば、この天ぷら(写真をみながら)。天ぷらは塩で食べて欲しいので、塩が手前、天つゆが奥に置いてある」
と解説してくれたように、
「こうやって食べてね」と説明を受けなくても、自然にそういう動作ができることを考えて置く。
相手が、こうやって食べたいだろうなを考えて、大きさや配置を考える。
直前の写真は、彩りと空間のためにレモンをその場所に置いているだけでなく、食べる際にレモンを絞りやすいように、右(右利きを想定)の手前に置いている。レモンを絞ってもらう優先順位が低いなら奥(向こう側)に置けばよい。
一人で食べるのか、2人なのか大勢(パーティとか)なのかで、その配慮のポイントが違う。
ああ、盛り付けって見た目ばかりかと思っていたら、食べる人への配慮があるんだとわかったら、少しやる気が出てきました。
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